shanの雑日記

子育ての振り返りから日々の雑感など

父の日に

昨日は父の日でした。

母の日に比べると父の日の影が薄く感じてしまうのは、なぜ?

多分ウチがシングル家庭だからかもしれません。

離婚が成立したのが、息子一歳半の頃。

なので息子も父の日は縁が無かったというか…。

父の日というものの存在は知ってはいても、かといって離れて暮らす父親に何もすることはありませんでした。



私が少し心配しているのは息子が父親になった時の事。

実際に父親という立場の人物と共に生活をした事がないので、『父親像』というものが持てるのか?

息子「父親って言っても、どんなものかよくわからんのよね。」

以前、息子も何気にそんな事をチラッと言っていたように思います。

 

息子が家庭教師をしているご家庭は、お父さんとお母さんと今年中三になったT君の3人家族。

お父さんは教育関係のお仕事をしているそうです。

普段は忙しくて帰ってくるのも遅いとT君は言っているのですが、家庭教師のある日はなるべく早く帰宅し、息子とT君が勉強しているところにお茶を持って来てくださるそうです。

お茶を机に置く時には必ず、

「T、しっかり!」

など一言声を掛け、T君にウザがられているとか。笑

勉強が終わると必ず息子は進捗状況を説明するらしいのですが、お父さんはとても熱心に聞いてくださるそうです。

少し前、息子がケガをして自転車に乗れずに家庭教師にお伺いする事が困難な時、お父さんが息子を送迎して下さった事があったそう。

その車内でお父さんと色々とお話をしていると、お父さんがいかにT君の事を大切に思っているのかがわかり、ちょっと感動したと言っていました。

 

直に感じた『親の愛情』は、母親の分しか知らなかった息子。

父親の分も含めて2人分以上の愛情を、ウザがられてもシャワーのように注いできたつもりです。笑

息子はT君のお父さんを通して『父親の愛情』というものの存在を初めて目の当たりにし、その深い愛情に感動したそうです。

 

そこで自分の離れて暮らす父親の事を、ふと思い出したとか。

この前会ったのは、確か高校生になる前。

それ以前も数年に1回のペースでしか会っていません。

けれど、毎年誕生日とクリスマスには必ずプレゼントを贈ってくれます。

大学生になった時に初めて、10数年間滞ることなく振込んでくれた養育費の存在を知りました。

※その辺りの話

 

shanru.hatenablog.com

 

shanru.hatenablog.com

 

二十歳になって、父親からのお祝いのメッセージを受け取りました。

今までは自分に余裕もなく、また精神的にも幼かった部分もあったと思うとの事。

けれど少し大人になり、色々な事に視野を向けられる余裕も出てきた今、それまで実感することができなかった父親からの愛情を理解することができたそうです。

 

先日、息子からのLINEがありました。

息子「パパの住所教えて。」

私 「いいけど、どうするの?」

息子「父の日に手紙を書こうと思って。」

  「今まで何もしてこなかったことをちょっと後悔してるし。」

  「今までの感謝の気持ちをメールではなくて、手紙で伝えたいかな。」

感謝の気持ちを伝えるのに、遅い早いはないと思うよ。

『感謝の気持ちを伝えたい。』って思うことが大切。

きっと君の父親は喜ぶと思うよ。

そう息子に伝えました。

 

今頃息子の手紙を手にし、父親の方も初めて『父の日』というものの実感が湧いているのかもしれません。